いびきは漢方で改善できる?原因別の選び方と受診の目安を解説

  • いびきは漢方で改善できる?
  • いびきにはどのような漢方が有効なの?

このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。

結論から言えば、いびきの原因と漢方の効果効能が合致している場合、漢方によっていびきを改善できる可能性があります。一方で、漢方にはさまざまな副作用やリスクも伴うため、自己判断での使用は注意が必要です。

そこで、この記事ではいびきに対する漢方の選び方や注意点について詳しく解説します。この記事を読むことで、自身に合った漢方や、より安全に使用する方法も知ることができるため、ぜひご一読ください。

この記事の監修者
dr-honda

本多 洋介 医師

2009年に群馬大学医学部医学科を卒業以降、関東圏の循環器病院で勤務。現在は、横浜市神奈川区にある「Myクリニック本多内科医院」の院長を務める。担当は内科・循環器内科。いびき、睡眠時無呼吸症候群のプロとして日々臨床に取り組む。累計、300人以上のいびき、睡眠時無呼吸症候群の患者を担当。

一般社団法人 いびき無呼吸改善協会

目次

いびきの原因別・漢方の選び方と注意点

まず、漢方はあくまで体質改善を主目的としているため、直接的にいびきを完治させる効果はなく、あくまで症状の改善・緩和を目指します。

重度のいびきや無呼吸を認める場合は対象外であり、長期的に使用する場合は必ず医師や薬剤師の指導を受けましょう。また、いびきの原因はさまざまであり、その原因によって使用すべき漢方も異なります。

ここでは、いびきの原因別・漢方の選び方と注意点を解説します。

痰(たん)の詰まりタイプ|陳湯など

いびきは、何らかの要因で気道が狭くなることが原因です。
痰が溜まると気道が狭くなるため、痰詰まりによるいびきが生じている場合は下表の漢方がおすすめです。

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漢方効果適応症向いているタイプ
二陳湯(にちんとう)・咳や痰の改善
・腹痛や嘔気などの胃腸トラブルの改善
咳、痰、めまい、動悸、吐き気、嘔吐、胃部不快感、食欲不振、つわり、二日酔いなど体力が中等度くらいある方
半夏厚朴湯
(はんげこうぼくとう)
・消炎、鎮咳
・気管支拡張作用
激しい咳や粘り気のある痰比較的体力があり、胃腸が丈夫な人
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・喉のつかえ感の改善
痰の切れにくい咳
喀痰、気管支喘息、嗄声、喉の違和感など二陳湯
(にちんとう)

これらの漢方を内服することで喀痰の分泌を抑制できたり、気管支を拡張させる効果が期待できます。
それによって狭くなっている気道が拡張し、いびきを改善できる可能性があります。

肥満・むくみタイプ|防風通聖散・大柴胡湯

実はいびきの大きな原因のひとつが肥満です。
体重が増えて首まわりに脂肪がつくと、その脂肪が気道を圧迫しやすくなり、空気の通り道が狭くなることで、いびきが起こりやすくなります。

また、むくみやすい方も注意が必要で、気道を構成する組織がむくむことで内腔が狭くなるため、やはりいびきをかきやすくなります。

そのため、肥満やむくみによっていびきをかいている方には、下表の漢方がおすすめです。

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漢方効果適応症向いているタイプ
大柴胡湯(だいさいことう)・代謝促進による脂肪燃焼効果
・便通改善や利尿効果
・肌荒れの改善
肥満症、便秘症など体力のある人、下腹部の脂肪が多い人、便秘の人
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)・脂質代謝の活性による脂肪燃焼効果
・便秘の改善
・精神的ストレスに伴う不調の緩和
肥満症、高血圧症、ストレス、自律神経障害など体力があり、がっちりとした筋肉質な人、便秘がちな人、腕や腹部に脂肪が多い人
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)・利尿作用によるむくみの改善
・肥満症の改善
・抗炎症作用による関節の痛みの緩和
肥満症、むくみ、多汗症など色白な方、比較的体力がない方、疲れやすい方

鼻づまり・慢性鼻炎タイプ|葛根湯・小青竜湯

鼻汁の漏出や鼻粘膜の炎症を認める場合、鼻腔が狭くなりやすく、そこを空気が通過する際に鼻粘膜が振動することでいびきとなります。
そのため、鼻づまり・慢性鼻炎の方は鼻いびきをかきやすく注意が必要です。

鼻づまり・慢性鼻炎の方には、下表の漢方がおすすめです。

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漢方効果適応症向いているタイプ
葛根湯
(カッコントウ)
・寒気、発熱、頭痛、鼻風邪、身体の節々の痛みの改善
・肩こりや筋肉の緊張緩和
感冒症状、肩こり、頭痛など比較的体力があり、虚弱でない人
小青竜湯
(しょうせいりゅうとう)
・鼻汁の抑制など、鼻症状の緩和
痰や喘鳴の改善
・感冒症状の緩和
アレルギー性鼻炎や花粉症、感冒、気管支炎、気管支喘息など寒がり、冷え性の方、もしくは体力が中等度〜やや虚弱な方
辛夷清肺湯
(しんいせいはいとう)
・鼻の慢性的な炎症や蓄膿症の改善
・鼻の炎症緩和や頭痛の改善
・味覚障害の緩和
副鼻腔炎、慢性鼻炎、鼻汁など黄色い鼻汁が出る方、鼻詰まりや鼻汁が多い方、もしくは比較的体力のある方

自律神経・ストレスタイプ|柴胡桂枝湯など

強いストレスによって自律神経が乱れてしまうと、身体を休ませるような作用が働くため、舌が普段よりも弛緩してしまいます。

舌が弛緩すると、舌根が後方に落ち込み、舌の後方に位置する気道が狭くなっていびきが生じるため、自律神経の安定化やストレスの緩和によっていびきが改善する可能性があります。

自律神経・ストレスタイプのいびきには、下表の漢方がおすすめです。

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漢方効果適応症向いているタイプ
抑肝散
(よくかんさん)
・感冒初期の症状緩和
・胃腸トラブルの緩和
・慢性的な炎症やストレスの緩和
感冒、慢性胃腸炎、慢性肝機能障害など風邪や胃腸症状、ストレスによる腹痛などが遷延している方
加味帰脾湯
(かみきひとう)
・イライラや怒り、不安や緊張などの精神症状
・不眠症状
・筋肉のこわばり
睡眠障害、歯軋り、神経の昂りや感情の乱れなど神経過敏で筋肉がこわばりやすい人、もしくは比較的体力がない方
加味帰脾湯(かみきひとう)・不安やイライラの改善
・不眠の改善
・自律神経の安定化
不眠、不安症、倦怠感、動悸など不安や緊張の強い人、もしくは比較的体力がない方

漢方だけでは改善が難しいいびきとは?

漢方は上記のような作用機序でいびきの原因を緩和し、症状の改善を目指せる治療法です。
一方で、下記のようなケースでは改善が難しい可能性があります。

  • 高度肥満による物理的に気道が狭くなっている場合
  • 睡眠薬の常用など、明らかに生活習慣に原因がある場合
  • 扁桃肥大やアデノイドなどによって、物理的に気道が狭くなっている場合
  • 原因に対して適切な漢方を内服していない場合
  • 中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を発症している場合

「漢方=無意味」という認識は誤りですが、上記のようなケースでは改善が得られにくく、治療の第一選択ではない場合があります。
上記のようなケースや症状が強い場合は、詳しい原因検索や適切な診断のためにも医療機関での評価を検討しましょう。

いびき対策で漢方を使う際の注意点

  • いびき対策で漢方を使う場合の注意点は?
  • いびきへの漢方治療のリスクはある?

このような不安を抱えている方も少なくないでしょう。

漢方が特別ハイリスクというわけではありませんが、治療である以上一定のリスクを抱えているため、下記のような点には注意が必要です。

自己判断だけで選ばないことが大切

いびき対策で漢方を使う際の注意点として、必ず漢方は自己判断で選ばないようにしましょう。上記でも示したように、いびきの原因によって適切な漢方は異なり、これを一般の方が自己判断で見極めることは困難です。

当然、原因に合っていない漢方を飲んでも思ったような効果は得られず、場合によっては副作用によって健康を害する恐れもあります。

たとえドラッグストアで買える漢方であっても、体質に合わないことがあるため、注意が必要です。

いびき対策として漢方の内服を検討される場合は、できれば医療機関で医師の指導のもとに内服を開始すると良いでしょう。それが難しい場合は、薬局で常駐する薬剤師に必ず相談して内服するかどうかを判断すると良いでしょう。

すぐに効果が出るとは限らない

いびき対策で漢方を使ったとしても、すぐに効果が出るとは限らない点には注意が必要です。西洋医学では化学的に精製した医薬品を用いて身体に薬理作用を与えて治療するため、体内に投与されてから効果発現までが比較的短期間です。

一方で、漢方は自然の生薬を使用した東洋医学の治療であり、化学的な成分で治療効果を得るというより、生薬によって体質を整える考え方が主となります。そのため、西洋医学と比べて即効性が高いわけではありません。

効果が出るまでに数週間〜数か月かかることもあるため、数日内服して効果が出ないからといって、焦る必要はありません。治療の目処は3か月であり、3ヶ月間継続しても全く変化がない場合は治療方針を再検討しましょう。

生活習慣の見直しもあわせて行う

いびき対策で漢方を使う場合、生活習慣の見直しもあわせて行うようにしましょう。これは漢方の治療に関わらず、他の治療法でも同様であり、すべてのいびき患者に対して生活習慣の改善が推奨されるべき治療法です。

生活習慣を改善することで気道は広がりやすくなり、漢方の効果に対して相乗効果を得られる可能性があります。
具体的には、下記のような生活習慣を見直しましょう。

  • 体重管理:BMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が25以上の場合は減量を検討する
  • 寝姿勢:仰向け寝を主とする場合は横向き寝やうつ伏せ寝を検討する
  • 鼻詰まり対策:鼻詰まりや鼻汁を認める場合は市販のグッズや点鼻薬などによる改善を検討する
  • 嗜好品:過剰な飲酒や喫煙は控える
  • 寝具の最適化:骨格に対して適切な寝具を使用する

以上のように、日常の生活習慣はいびきの発症に大きく関わるため、上記に当てはまる方は見直すと良いでしょう。

体に合わない場合もある

いびき対策で漢方を使う場合、人によっては体に合わない場合もあるため、注意が必要です。漢方はどれも複数の生薬を混ぜ合わせて調合されており、人によってはその中のどれかの成分が体に合わず、副作用を生じる可能性があります。

例えば、比較的よくみられる副作用として、胃部不快感、食欲不振、下痢、腹痛などの消化器症状、もしくは発疹や痒みなどの皮膚症状が挙げられます。

また、まれではありますが、間質性肺炎や偽性アルドステロン症など、重篤な合併症をきたす可能性もあるため、異変を感じた場合は注意が必要です。

特に、もともと持病がある方や、別で他の薬を処方されている方は、飲み合わせも含めて事前に医師に相談する方が良いでしょう。

いびきが強い場合は検査も検討する

いびき対策で漢方を使う場合、いびきの程度や他の随伴症状によっては医療機関での精査も検討しましょう。

先述したように、いびきの原因はさまざまであり、その原因やいびきの程度、さらにはいびきによって他の症状(無呼吸や日中の眠気、中途覚醒など)を認める場合、漢方だけでの改善は困難です。

そのため、いびきが強い場合は医療機関を受診して、なぜいびきが生じているのかの原因を突き止め、その原因に対して適切な治療を選択することが重要です。

その際、何科に受診すればいいのかわからないという方は、まずは耳鼻咽喉科や呼吸器内科・外科、もしくはいびき外来や睡眠外来などの診療科を受診しましょう。これらの診療科は、いびきの原因となる気道の病気を専門に扱い、いびきや睡眠の質の改善に特化した診療科です。

漢方でいびきが改善しない場合の受診の目安

先述したように、漢方は即効性の高い治療ではないため、いびきの治療には時間がかかります。

しかし、中にはなかなか改善を認めず「病院を受診した方がいいのでは?」と疑問や不安が生じている方も少なくないでしょうか?

そこで、ここでは漢方でいびきが改善しない場合の受診の目安を5パターン紹介します。

呼吸が止まっていると指摘されたとき

漢方でいびきが改善せず、周囲から呼吸が止まっていると指摘されたときは迷わず医療機関を受診しましょう。一般的に、睡眠中に呼吸が止まっている、もしくは呼吸が著しく制限されているような場合、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる病気が疑われます。

睡眠時無呼吸症候群とは、何らかの原因によって気道が狭くなり、睡眠中に取り込める酸素量が減少し、睡眠の質の低下やさまざまな健康被害をきたす疾患です。

仮に睡眠時無呼吸症候群を発症している場合、その治療法は重症度に応じて生活習慣の改善や体位療法、装具療法(マウスピースの装着)、CPAP療法など、ガイドラインで規定されていますが、漢方での治療は含まれていません。

残念ながら、睡眠時無呼吸症候群に至るほど気道が狭くなった状態に対して漢方での改善効果は期待できないため、医療機関で適切な治療を受けることが望ましいです。

日中の強い眠気や集中力低下があるとき

漢方でいびきが改善せず、かつ日中の強い眠気や集中力低下を認めるときも、医療機関への受診を検討しましょう。

ある程度気道が狭くなると、睡眠中に取り込める酸素量が低下するため、睡眠時間を確保しているにも関わらず、脳や身体は十分な休息を得られなくなります。
その結果、日中に強い眠気を自覚したり、集中力が低下する可能性があります。

また、その影響で下記のようなシーンをすでに経験されている方は要注意です。

  • 会社の会議やテスト中など、重要な場面であるにも関わらず、耐えられない眠気に襲われて眠ってしまった
  • 運転中に眠気に襲われて居眠りしてしまった
  • 階段や高所など、緊張感のある場所でも眠ってしまい転倒・転落した

これらのケースに心当たりのある方は、社会的にも健康的にも大きなリスクを背負っているため、必ず大事に至る前に医療機関を受診するようにしましょう。

朝の頭痛や血圧の上昇があるとき

漢方でいびきを治療中であるにも関わらず、朝の頭痛や血圧の上昇があるときは医療機関を受診すべきサインです。高度ないびきが継続すると、睡眠中に取り込める酸素量が低下し、心身に大きなストレスがかかります。

その結果、自律神経(交感神経と副交感神経の総称)のうち、交感神経系が持続的に活性化してしまい、血圧や脈拍の上昇、耐糖能異常など、さまざまな影響ができます。

これらの症状が継続する場合、朝に頭痛が生じたり、検診などで血圧の上昇を指摘されるため、心当たりのある方は注意が必要です。

さらにこの状況を放置してしまうと、脳血管障害や心疾患の発症リスクが増大することも知られており、やはり早期に医療機関を受診すべきです。

漢方を3か月試しても変化がないとき

いびきに対して、漢方での治療を3ヶ月以上試しても効果が実感できない場合は、医療機関への受診を検討しましょう。漢方は一般的な医薬品と比較して即効性が高い治療ではなく、治療の目安は早くても数週間、通常は3か月程度の期間を要します。

その要因として、漢方の主目的はあくまで体質の改善であり、即効性の代わりに一時的な効果しか得られない治療ではないため、効果を得るのに時間がかかるのです。

現時点で3ヶ月以上継続してまったく変化がない場合は、漢方では改善できないケース、もしくは全く異なる原因でいびきが生じている可能性が高いため、医療機関で原因を精査する必要があります。無理して継続することは控え、医師に気軽に相談するよう心がけましょう。

いびきが年々強くなっているとき

漢方でいびきを治療しているにも関わらず、年々いびきの程度が増悪している場合は医療機関を受診しましょう。

そのまま放置しても自然軽快する可能性は著しく低く、症状が悪化していく可能性が非常に高いため、注意が必要です。具体的に、下記のような症状を認める場合はリスクが高いため、注意しましょう。

  • いびきの音量が大きくなった
  • いびきの頻度が上がり、ほぼ毎晩続くようになった
  • 体重が増加傾向で、それに応じていびきが悪化している
  • いびきとともに低呼吸や無呼吸を認める
  • 自身のいびきで中途覚醒してしまう

このようなケースの場合、そのまま放置してもまず改善が見込めないため、漢方を継続するよりも、医療機関で治療の再評価を行う方が安心でしょう。

いびきと漢方に関する体験談と改善事例

いびき治療で漢方を選択する場合、その理由や実際に使用した後の経過は個人差が大きく、人によって千差万別です。

他の方の漢方による治療経過を知ることは、これから漢方での治療を検討されている方や、今まさに治療を始めた方にとって非常に参考になります。

ここでは、いびきと漢方に関する体験談と改善事例を3つ紹介します。

40代男性|痰タイプで二陳湯を試した事例

40代男性のAさんは飲食店を営んでおり、日々多忙な生活を送っていたため、生活習慣は決して整っているとは言えない状況でした。夜遅くの飲酒や喫煙も多く、そのせいかBMIは28とやや高め、睡眠中の無呼吸は認めないものの、常に喉のゴロゴロ感を自覚していたそうです。

ある日、妻からいびきの悪化を指摘され、自身で原因を調べたところ、痰が溜まる人はいびきをかきやすいことを知り、自身もそのタイプに当てはまると感じたそうです。病院を受診するか迷ったそうですが、多忙であったため、近隣の薬局で薬剤師に相談したところ、二陳湯を勧められました。

実際に数ヶ月使用したところ、喉のゴロゴロ感がやや緩和され、いびき音もやや軽減しました。いびき自体が完全に消失したわけではありませんが、市販の漢方でも十分満足できる効果を得られたため、試して良かったと感じたそうです。

また、軽度のいびきであれば漢方による体質改善でも改善が得られることを実感できたそうです。

30代女性|鼻炎体質で漢方と耳鼻科を併用した事例

30代女性のBさんは、会社員として日々健康的な生活を送っており、これまでに大きな病気などとも無縁の生活でした。しかし、以前から鼻づまりや鼻汁を認め、近隣のクリニックでは慢性鼻炎と診断を受けていたそうです。

ある日、家族からいびきがうるさくなったことを指摘され、同時に日中の眠気が目立つようになったため、鼻づまりによるいびきが原因であると考え、薬局で相談して小青竜湯を試したそうです。方内服後、鼻づまりはある程度改善したものの、その後も日中の眠気は続いたため、医療機関を受診しました。

そこで、PSG検査を実施したところ、軽度の睡眠時無呼吸症候群と診断され、原因として元来の小顎を指摘されたため、漢方治療と並行してマウスピース併用による治療を行う運びとなったそうです。

その結果、比較的早期に日中の眠気も改善したため、漢方での治療自体は悪い点はなかったものの、漢方治療だけにこだわらず早期に医師に相談して良かったと実感したそうです。

50代男性|漢方では改善せずレーザー治療を選んだ事例

50代男性のCさんは、会社員として多忙に働いており、あまり運動する時間も作れないためか、50代に入ってから肥満が進行していました。しかし、体重増加とともにいびきが悪化し、家族から文句を言われるようになったため、防風通聖散を試すことにしたそうです。

また、時間を見つけて最低週2回はジムに通うようにしたところ、体重はやや減ったものの、いびきの改善は認めず、無呼吸も散見されたそうです。

そこで、医療機関で検査したところ、中等度の睡眠時無呼吸症候群が認められました。医師からは、漢方での治療は不十分であり、それ以外にいくつかの治療の選択肢を提示されたそうですが、比較的仕事への影響が少なそうなレーザー治療を選ぶ運びとなったそうです。

レーザー治療後、体重はそこまで変わっていないにも関わらず症状が改善し、漢方が無意味だったのではなく、原因が別だったということに気付かされたそうです。

【まとめ】いびきに漢方も一つの選択肢|重い症状は検査が安心

この記事ではいびきに対する漢方の効果や使用する上での注意点、効果が得られにくい場合の受診の判断ポイントなどについて詳しく解説しました。

漢方は複数の生薬を混ぜ合わせることでさまざまな効果を持ち、いびきの原因によっても飲むべき漢方は異なりますが、適切な内容を選べば効果的な治療の1つになり得ます。

一方で、あくまで体質を改善させる効果が主であるため、治療効果を得るには数ヶ月時間がかかることも少なくありません。

特に、症状が重い場合や無呼吸などの頻度が多い場合は、漢方での治療にこだわらず医療機関での検査や治療を検討すべきです。

下記の記事ではいびきの危険度をセルフチェックする方法を詳しく紹介しているため、「たかがいびきで病院を受診していいかわからない」と思われる方はぜひご一読ください。

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