CPAPはいびきや睡眠時無呼吸症候群に対して非常に効果的な治療法ですが、中には効果を実感できなかったり、装着の違和感によって睡眠が妨害されることで、継続できない方もいます。
実際にCPAPを使用している方の中には、治療しているにもかかわらず睡眠の質が低下していき、もうやめた方がいいのか判断できずにお悩みの方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、CPAPの中止や見直しを考えるべきケースやCPAP以外の治療の選択肢について詳しく解説します。この記事を読むことで、CPAPを継続すべきか中止すべきか整理できるようになるため、是非ご一読ください。

2009年に群馬大学医学部医学科を卒業以降、関東圏の循環器病院で勤務。現在は、横浜市神奈川区にある「Myクリニック本多内科医院」の院長を務める。担当は内科・循環器内科。いびき、睡眠時無呼吸症候群のプロとして日々臨床に取り組む。累計、300人以上のいびき、睡眠時無呼吸症候群の患者を担当。
一般社団法人 いびき無呼吸改善協会
CPAPはやめたほうがいい?見直しを考えるべきケースは?
CPAPは人によっては装着感が合わなかったり、送り込まれる空気の影響で息苦しさを自覚してしまい、かえって睡眠の質が低下してしまう方も少なくありません。
そんな時、やめたくなる気持ちは大変共感できますが、自己判断で中断するのではなく、どんな場合に治療の見直しを考えるべきかを整理することが大切です。
CPAPの見直しを考えるべきケースは主に下記の5つです。
一定期間使用しても、治療効果を実感できない場合
一定期間使用しても治療効果を実感できない場合は、継続するかどうかを見直しましょう。CPAPは空気を気道に送り込むことで気道を押し広げ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善を目指す治療法です。
通常は、治療開始から数日、もしくは数週間、遅くても数ヶ月で効果を実感できるのが一般的ですが、うまく使用できていないケースや、設定されている空気圧や使用するマスクが不適切な場合、十分な効果を実感できません。
そのため、使用初期に効果を判断するのは早すぎますが、数ヶ月使用しても全く症状が改善されない場合、見直す必要があります。
特に、使用初期から効果がある場合は最初に日中の眠気や倦怠感が改善されるため、これらの症状でさえ改善していない場合は治療を根本から見直す必要があるでしょう。
継続による負担が、睡眠や生活の質を下げている場合
継続による負担が、睡眠や生活の質を下げている場合も、継続するかどうかを見直しましょう。CPAPは呼吸をアシストして睡眠の質を向上させる効果が期待できる治療ですが、使用に伴うさまざまなデメリットもあります。
具体的には、マスクの圧迫感や違和感、息苦しさや呼吸の違和感、継続しないといけないというストレス、稼働音や振動音、皮膚トラブル、乾燥などです。
これらのデメリットによって睡眠が妨害されて寝付けない、もしくは寝れても途中で起きてしまう場合は、起床時の倦怠感や日中の疲労感、眠気などの症状が改善されず、場合によっては悪化してしまう可能性もあります。
このような状態が続くと、生活の質の低下や仕事・学業への悪影響が予想されるため、早急に対応する必要があります。
また他にも、CPAPを継続すること自体が精神的に苦痛になっている場合も、睡眠の質を低下させる恐れがあるため、見直しが必要です。
治療開始時と比べて、症状が変わってきている場合
治療開始時と比べて症状が変わってきている場合も、CPAPの見直しを考えるべきケースの1つです。症状が変化すればそれに合わせて治療方針を変えるのは当然であり、症状の改善や悪化の程度によって治療方針は適宜見直していく必要があります。
例えば、無呼吸回数が減っている、日中の眠気が軽くなっているなど、症状が改善傾向であれば、CPAPの終了や、設定の変更を検討しても良いでしょう。
反対に、夜中の覚醒が増えた、いびきが残っているなど、症状が悪化傾向、もしくは改善が見られない場合であれば、CPAPの使用法や圧設定の見直しはもちろんのこと、CPAP以外の治療法を検討しても良いでしょう。
また、治療方針の決定や見直しにおいては、症状の変化以外にも体重や生活習慣、年齢などの変化も影響するため、これらも含めて総合的に判断していくことが重要です。なお、これらの評価のためには専門的な知識が必要となるため、必ず医師に相談の上で方針を決めていきましょう。
症状の原因と治療方法が合っていない可能性がある場合
症状の原因と治療方法が合っていない可能性がある場合も、CPAP継続の必要性を見直しましょう。CPAPは気道に対して持続的に空気を送り込み、気道が狭窄することを予防することでいびきの改善を目指す治療法です。
裏を返せば、空気を送るだけでも構造が変わるような原因であれば改善でき、空気を送っても変化が得られない原因に対しては効果が限定的である可能性があります。例えば、肥満による気道狭窄や舌根沈下などが原因の場合、空気を送り込むことで気道を押し広げることができます。
一方で、鼻中隔湾曲症が原因の場合、骨が湾曲して鼻腔を閉塞させてしまうため、空気を送ったとしてもその構造は変化せず、改善も見込めません。
この場合、唯一の改善策は手術によって鼻の中の骨を切除し、狭窄した鼻腔を再開通させることです。以上のように、CPAPは原因次第で向いているケースと、相性が合わないケースがあるため、原因に対して適切に治療できているか、改めて見直してみると良いでしょう。
治療内容や説明に納得できていない状態が続いている場合
治療内容や説明に納得できていない状態が続いている場合も、CPAPの見直しを考えるべきケースの1つです。CPAP治療は基本的に保険適応されるため、自己負担額は一定程度抑えられますが、それでも月々の出費を伴います。
また、経済面だけでなく、定期的な通院や毎晩の装着、メインテナンスなど、時間や手間もかかります。自身の中で現在の治療に対して十分な理解や納得感がなければ、長期的には効果が得られると分かっていても、なかなか継続することは困難です。
そのため、少しでも治療内容や医師の説明に納得できていない点があれば、一度立ち止まり、医師からの説明や方針を改めて整理してみましょう。
なぜこの治療が必要なのか、なぜ自分にはこの治療が適切なのか、どれくらい継続することで効果が見込めるかなど、治療する上で生じる疑問をぶつけてみると良いでしょう。それでも納得できない場合は、CPAPだけに固執せず、別の対策や治療法を聞くことも選択肢です。
「やめたほうがいいか」を判断する前に整理したいこと
- CPAPはもうやめたほうがいいのでは?
- CPAPはどのような場合に中断すべき?
このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
しかし、自己判断で中断するのは危険であり、CPAPを中断したい場合でも判断する前にいくつか整理しておくべきポイントがあります。
ここでは、「やめたほうがいいか」を判断する前に整理すべきポイントを5つ紹介します。
医師に相談しながら決めることを前提にする
「やめたほうがいいか」を判断する前に整理すべきポイントとして、中断するか否かは、必ず医師に相談しながら決めることを前提にしましょう。
CPAPは身体に良くも悪くもさまざまな影響を与えるため、導入する際も中断する際も、必ず医師の判断を仰ぐ必要があります。
自己判断で中断する場合、下記のようなリスクを伴うため、注意が必要です。
- いびきや無呼吸の再悪化
- 著しい睡眠の質の低下
- 日中の眠気や集中力の低下
- 交通事故や転倒・転落のリスク増加
- 高血圧・脳血管障害・心血管障害などの発症リスク増加
特に、睡眠時無呼吸症候群の程度が中等度〜重度の方で、CPAPを自己中断した状態が続くと、身体が低酸素状態に陥り、そのストレスが蓄積することで高血圧・脳血管障害・心血管障害などの発症リスクが増加します。
これらの疾患は命にも関わるため、自己判断では中断せず、必ず医師に相談して方針を決めましょう。
本当に無呼吸が抑えられているかを確認する
「やめたほうがいいか」を判断する前に整理すべきポイントとして、本当に無呼吸が抑えられているかを確認することが重要です。
いびきや睡眠時無呼吸症候群が進行すると、気道狭窄によってうまく空気を吸い込めなくなり、低呼吸(10秒以上呼吸が30%以上低下し、血中酸素飽和度が3%以上下がるか覚醒を伴う状態)や無呼吸(10秒以上呼吸が完全に止まること)の割合が増加します。
1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数をAHI(Apnia Hypopnea Index)といい、CPAPにはAHIを低下させる効果や、それに伴い身体の低酸素状態を改善させる効果が期待されます。そのため、本当に無呼吸が抑えられているか客観的に評価するためには、治療開始前後や定期的にAHIを測定することが重要です。
もしあまり効果を実感できていなくても、AHIが顕著に改善している場合はCPAPを中断すべきではなく、使用法や圧設定を見直すべきです。
治療の目的やゴールを共有できているかを整理する
「やめたほうがいいか」を判断する前に整理すべきポイントとして、治療の目的やゴールを医師ー患者間で適切に共有できているかを整理する必要があります。
睡眠時無呼吸症候群の治療において設定すべきゴールや目的は患者さん一人一人によって異なり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因や経過によって正解も異なります。
例えば、肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群を発症しCPAPを導入している場合、ダイエットに成功すればCPAPを中断しても問題ない可能性が高いですが、CPAPで一時的に症状が改善したからといってダイエットもせず中断してしまうと、症状は確実に再発するでしょう。
つまりこの例で言えば、適切な治療の目的やゴールは症状が改善したかどうかではなく、ダイエットできたかどうかが重要であり、その認識が患者さんになければ中断リスクが高まります。
医師が設定する治療の目的・ゴールを患者さん自身が理解・納得できていないと、治療を適切に継続できないため、もし中断を検討している場合、改めて担当医と認識を擦り合わせてみると良いでしょう。
CPAP以外の治療法があるかを確認する
「やめたほうがいいか」を判断する前に整理すべきポイントとして、CPAP以外の治療法があるかを確認しましょう。
そもそもいびきや睡眠時無呼吸症候群は、何らかの原因によって気道が狭窄して生じているため、狭窄した気道を拡張することができれば改善が目指せます。
CPAPを「唯一の治療法」と誤って認識してしまうと、CPAPが合わない時にプレッシャーになってしまいますが、CPAPはあくまで数ある治療の中の1つでしかなく、他の選択肢を知っておくことで視野が広がり、安心感を得られるようになります。
例えば、肥満による睡眠時無呼吸症候群であればダイエットや体位療法(横向きやうつ伏せで寝る方法)も有効です。
顎が小さい、舌が大きいなどの骨格的な問題が原因であれば、マウスピース装着による装具療法や手術療法でも改善が目指せます。
中断する前に、自身のいびきの原因にあった他の治療があるかどうか確認しておきましょう。
「治療の中断」ではなく「切り替え」として考える
「やめたほうがいいか」を判断する前に整理すべきポイントとして、「治療の中断」ではなく「切り替え」として考えることも大切です。
治療を中断した自分に対して過度に悲観してしまうと、他の治療の選択肢があるにも関わらず、次の治療にも前向きに取り組めなくなってしまうため、「CPAPをやめる=治療放棄」ではなく、あくまで切り替えと考えましょう。
また切り替えるにしても、すぐに中断する前に、その時の経過や原因に応じて、CPAPの設定の見直しやマスクの調整、治療効果の再評価など、見直すべき点はたくさんあります。再評価することで、CPAPが医学的に有益であったのか、意味がなかったのか、客観的に評価できるため、必ず行うべきです。
再評価して意味がなかったのであれば、患者さん自身の我慢不足や努力不足が問題ではないため、前向きにCPAPから他の治療に切り替えることができます。
一方で、医学的に一定の効果が認められるのであれば継続も再検討できますし、それでもCPAP継続が難しい場合は、別治療への切り替えがおすすめです。切り替える場合は、各種検査でいびきの原因や状態を再評価し、必ず医師の指示のもとで切り替えましょう。
CPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢
繰り返しになりますが、いびきや睡眠時無呼吸症候群に対してCPAPは大変効果的な治療法です。しかし、唯一の治療ではなく、他にも改善させる方法はあります。
ここでは、CPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢について詳しく解説します。
生活習慣の改善で症状が軽減するケース
はじめに、生活習慣の改善はCPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢の1つです。
生活習慣の乱れはいびきや睡眠時無呼吸症候群の発症に深く関わっており、不適切な生活習慣を改善させることでCPAPに頼らずとも症状を軽減できる可能性があります。
具体的に、下記のような生活を送っている方は改善を検討してみましょう。
- 運動不足で肥満
- 過剰な飲酒や喫煙
- 深夜の暴飲暴食
- 睡眠薬の常用
これらの生活習慣を改善させることで、無呼吸の頻度が減る、もしくは重症度が変わることがあるため、いびきの原因に関わらず、多くの方に取り入れやすい対策といえます。
症状の改善は、患者さん自身が評価することは困難であるため、あくまで検査結果や医師の診察など、客観的な評価を受けましょう。
寝姿勢の工夫(体位療法)
CPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢として、寝姿勢の工夫(体位療法)が挙げられます。いびきや睡眠時無呼吸症候群は気道狭窄が主な原因であり、寝姿勢は気道の構造に大きく影響するため、寝姿勢を工夫することで気道狭窄を改善させる効果が期待できます。
例えば、仰向けで寝る場合は舌が重力の影響で後方に移動し、舌後方に位置する気道が狭窄しやすくなるため、注意が必要です。
一方で横向き寝であれば舌は側方に、うつ伏せ寝であれば前方に移動するため、後方の気道はむしろ狭窄しにくくなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状を軽減できる効果が期待されます。
しかし、体位療法は根本的に気道狭窄の原因を解決できる治療法ではなく、寝返りなどで体位を維持できなければ効果も失われてしまうため、あくまで補助的な治療であることを理解しておきましょう。
マウスピース治療への切り替え
CPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢として、マウスピース治療への切り替えも挙げられます。口呼吸してしまう方の場合、吸気時に下顎が後下方に移動するため、さらに後方に位置する気道が狭窄しやすく、いびきの原因となります。
マウスピース治療は、自身の骨格や歯列にあったマウスピースを装着することで下顎を前方に固定し、後方の気道狭窄やそれに伴ういびきを予防する治療法です。
実際に、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」では、CPAPの適応とならない軽症〜中等症の症例や、CPAPを使用できない症例に対し、マウスピース治療を推奨しています。
自身の骨格や歯列にあっていないと違和感や歯牙・歯肉の損傷などを招くため、歯科で作製・調整したマウスピースを装着しますが、CPAP同様、合う・合わないに個人差がある点には注意すべきです。
外科的治療が検討されるケース
CPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢として、外科的治療も挙げられます。CPAPはあくまで気道に空気を送り込み、狭窄している気道を広げる治療法です。
そのため、鼻・喉・顎など、気道を構成するいずれかの構造的な狭窄が原因である場合、空気を送っても構造に変化を与えることができず、そのような場合に外科的治療が検討されることがあります。
例えば、鼻中隔湾曲症やアデノイド肥大、扁桃肥大などの疾患が良い適応ですが、外科的手術にはさまざまなリスクや合併症もあるため、CPAPが合わない、もしくは効果が出にくい場合でも、いきなり外科的治療に進むわけではありません。
人によって向き不向きもあるため、適応においては慎重な判断が求められます。
いびきのレーザー治療という選択肢
CPAPをやめた場合に検討される治療の選択肢として、いびきのレーザー治療という選択肢も挙げられます。いびきのレーザー治療とは、口腔内の奥に位置する口蓋垂や軟口蓋などの構造物に対し、レーザーを照射して縮小させることで、狭窄した気道を広げる治療法です。
外科的手術のように激しい侵襲を伴うことなく、施術後すぐに日常生活に戻ることができる点もこの治療のメリットです。
比較的新しい治療法であり、CPAPの装着を必要としない治療として検討されることがありますが、効果や適応には個人差があり、診察・検査に基づいて治療の可否を慎重に判断する必要があります。
CPAPの使用を見直した人の体験談と改善事例
- CPAPの使用を見直した人はその後どのように治療したの?
- CPAPなしでもいびきは治る?
このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
CPAPの使用を見直し、その後どのように治療していくのかについて単一の正解があるわけではないため、個々人にとって最適な治療法を判断し、選択することが重要です。
他の方の改善例も参考になるため、ここではCPAPの使用を見直した人の体験談と改善事例を3つ紹介します。
40代男性:再評価の結果、CPAPを継続したケース
40代代男性で会社員のAさんは、毎晩暴飲暴食や飲酒しており、40代に入ってから体重も増加傾向でした。肥満度を示す指標であるBMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が25を超えた時期から無呼吸が悪化し、日中の倦怠感や激しい眠気を自覚したため、半年前からCPAPを導入しています。
しかし、半年間CPAPで治療してもAさんの中では熟睡が得られず、またCPAP装着自体にも少し苦痛を感じていたため、治療が合っていないのではないかという疑問を抱いていたそうです。自己判断で中断しようかとも悩んだそうですが、一度主治医に確認したところ、中断の前にCPAPの効果を再評価することになりました。
その結果、睡眠時無呼吸症候群の重症度を示すAHIは治療前と比べて顕著に改善しており、客観的データを自覚できたことで、治療が合っていないのではなく、治療に抱いていた期待値と現実のズレが原因だと理解できたそうです。
治療の効果に納得できたため、CPAPは設定圧を少し下げて継続し、同時に生活習慣の改善を行なっていくことに決めました。その後は、特に不満もなく治療を継続でき、自己判断で中断しなくて良かったと感じたそうです。
30代男性:CPAPからマウスピース治療へ切り替えたケース
30代男性のBさんは自営業を営んでおり、仕事柄外泊や出張の機会が多く、多忙な生活を送っていました。食事はバランスが悪く、睡眠も不定期であったためか、30代になって徐々に肥満になり、いびきや日中の眠気を自覚するようになったため、3ヶ月前から医師の指導のもとCPAP治療を開始しています。
しかし、CPAPを装着すると違和感や息苦しさが強く、寝付けなくなったそうです。さらに、CPAPの機器を外泊・出張のたびに持ち運ぶことが負担となり、継続が現実的でないと感じ始めていたそうです。
外泊・出張の時はCPAPを持ち歩かず、横向き寝などで対策もしたそうですが、翌日強い眠気に襲われて仕事に集中できなくなったため、CPAPに頼らない治療を検討し、医師に相談したところ、マウスピース治療を勧められました。
マウスピース装着後はCPAPなしでもかなりいびきが改善し、症状も緩和されたそうです。持ち運びも便利で、CPAP以外の自分に合った治療を見つけられたことに安心したそうです。
50代男性:レーザー治療へ移行したケース
50代男性のCさんは大企業の管理職として働き、多忙ながらも充実した日々を過ごしていました。しかし、以前からいびきに悩んでおり、日中に強い眠気に襲われて会議にも集中できない状態に陥っていたため、1年前からCPAPで治療していました。
CPAP導入後、無呼吸は抑えられたそうですが、依然としていびきは改善せず、家族からも「うるさくて眠れない」と文句を言われていたそうです。また、装着に伴うストレスが積み重なっていたそうで、「このまま一生使うのか」という不安に襲われることもあったそうです。
そこで、自身でも生活習慣の改善や寝姿勢の工夫など、できる限りのセルフケアは行ないましたが、それでもいびきが改善しないため、医師に相談したところ、レーザー治療を紹介されました。
CPAPの装着を必要としない治療を知り、適応や治療効果の限界、リスクなども含めて説明を受けたところ、Cさんは自分が条件に合っていると判断し、医師と相談の上、手術を受けました。
手術後はすぐに会社に復帰でき、またいびきの改善や睡眠の質の向上を自覚できたため、CPAP以外の治療の選択肢を模索して良かったと実感しているそうです。
【まとめ】CPAPをやめるかどうか迷ったら、他の選択肢を知ることから始めよう
この記事では、CPAPの見直しを考えるべきケースや他の治療の選択肢について詳しく紹介しました。
CPAPは睡眠時無呼吸症候群やいびきの改善のために有効な治療法ですが、治療の効果が不十分であったり、違和感が強く睡眠が障害されるなどの理由から、継続が困難と感じる方も少なくありません。
しかし、自己判断で中断するより前に、まずは医師に相談し、CPAPの設定の確認や、効果の再評価を行いましょう。
また、横向き寝や生活習慣の改善などのセルフケアはもちろんのこと、マウスピース装着やレーザー治療など、治療の選択肢は多岐にわたるため、CPAPの継続にストレスを抱えている方は必ず医師に相談し、他の治療の選択肢を検討することが重要です。

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